映画「繕い裁つ人」公式サイト

introduction

『しあわせのパン』『ぶどうのなみだ』の
三島有紀子監督が、大人の女性から圧倒的な支持を受けるコミックを実写映画化!

 心にやさしい明かりを灯す感動作『しあわせのパン』と、第38回モントリオール世界映画祭特別招待作品となった『ぶどうのなみだ』で、日本はもちろん世界でも高く評価されている三島有紀子監督。前作、前々作で食と人をテーマにしてきた三島監督が、今度は着ることと生きることの切っても切れない関係を、温かさの中にも厳しさと切なさを込めた眼差しで描く、最新作が完成した。
 「いつか仕立て屋の映画を作りたい」と願ってきた三島監督が、池辺葵の大人気コミック「繕い裁つ人」(講談社「ハツキス」連載)と運命的に出逢った。「主人公の南市江がミシンを踏む横顔が頭から離れなくなり、市江の生き様に強烈に寄り添いたくなった」と語る三島監督の強い想いのもと、「衣」というテーマと仕事に生きる女性のスピリットが融合した、唯一無二の世界観の実写映画化が実現した。

日本のエンターテインメントで唯一無二の地位を確立した中谷美紀を主演に、多彩な実力派俳優と才能あふれるスタッフが、心をこめて本当のしあわせを描く感動作

 主演は、『嫌われ松子の一生』で日本アカデミー賞最優秀主演女優賞をはじめ数々の栄えある賞に輝き、『ゼロの焦点』『阪急電車 片道15分の奇跡』でも高い演技力を絶賛された中谷美紀。「“夢を見るための洋服”を大切に真摯に繕う市江の姿に惹かれました」と語る中谷は、市江の凛としたプロフェッショナルの顔と、ぶっきらぼうで口は悪いがまっすぐな心を丁寧に演じきった。

 市江の仕事に心を奪われる藤井には、『RAILWAYS 49歳で電車の運転士になった男の物語』で日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞した三浦貴大。また、圧倒的な存在感を放つ個性派女優の片桐はいり、『小さいおうち』でベルリン国際映画祭銀熊賞に輝いた黒木華、TVドラマ「夜行観覧車」で注目された期待の新鋭・杉咲花、さらに中尾ミエ、伊武雅刀、余貴美子らのベテランまで充実した顔ぶれがそろった。

 脚本は『永遠の0』の林民夫。衣装は『春の雪』『空気人形』などの映画から舞台「ベッジ・パードン」、そしてTV「あまちゃん」まで鮮烈な印象を残す伊藤佐智子。物語の舞台となる神戸の街を中心に兵庫県でオールロケを敢行、異国情緒漂うエレガントな街並みが、スクリーンを彩る美しい洋服を引き立てる。

 市江のように、好きなものとだけ、シンプルに生きる。覚悟もいるけれど、それ以上の喜びが、あるだろうか? どうぞ、あなたも「南洋裁店」にお立ち寄りを。もっと人生が愛おしくなるはず。